全般性不安障害とは
不安障害とは、不安な状態が異常に高まることで、日常生活に支障をきたす心の疾患です。この病気には様々なタイプがあり、全般性不安障害はそのうちのひとつに数えられ、同じ不安障害には、社会不安障害、パニック障害などもあります。
全般性不安障害とは、様々な活動や出来事について、自分ではコントロールできないほどに過剰な不安や心配が生じてしまうことで、この状態がほぼ毎日、しかも長い期間にわたって続いている状態を言います。主な症状として、疲れやすさや苛立ち、集中力の低下、筋肉のこわばり、不眠などを伴ったりもします。なお、不安の原因が、明らかであったり、数日間(2~3日ほど)の一時的な不安や緊張は全般性不安障害ではありません。
このほか、うつ病、パニック障害、強迫性障害など他の病気を合併することもありますので、全般性不安障害の疑いのある方は、速やかに心療内科や精神科を受診されることをお勧めします。
全般性不安障害の主な症状
こんな症状がある方はご相談ください(例)
- はっきりとした理由も無く、様々なことに対する強い不安や心配がある
- 不安や心配を抑えることができない
- そわそわと落ち着かない
- 緊張感が強い
- 疲れやすい
- 集中できない
- イライラする
- 刺激に対して過敏に反応する
- 筋肉がこわばる
- よく眠れない など
当院での治療について
治療につきましては、薬物療法と精神療法になります。まずは薬物治療で、抗不安薬や抗うつ薬などを中心に、不安をコントロールできるくらいになるまで軽減します。その後に認知行動療法(自分の思考のゆがみがどこにあるのかを理解した上で、そのゆがんだ思考をコントロールし、それに応じて行動を修正することを学ぶ精神療法)などによって、患者様ご自身で不安を制御できるように訓練します。この2つの療法を行えば、多少の症状が出たとしても、それにとらわれなくなります。